先人の知恵

先人の知恵を借りたタワー設計

スカイツリーの設計にあたって一番の壁となったのが、スカイツリー建設地の狭さです。
足元の幅と高さの比率を1:10以上にすることが目標とされました。
足元が広ければ広いほど踏ん張りが効き、タワーが倒れにくくなります。
パリのエッフェル塔も東京タワーも足元は末広がりの形になっています。

 

スカイツリーの断面を安定する円形にした場合、周辺道路などの影響で面積を確保できる直径が最大約60m。
60mの太さでは、空高く伸びるスカイツリーを支えることができません。
そこで浮上したのが、足元の断面を正三角形にすることでした。
これによって、1辺約70mまで広げられるため、安定したタワー設計が可能になったのです。
この設計のヒントになったものをみなさんご存知ですか?

 

美観、地震対策などさまざまな合理性を追求していると、
日本の伝統建築五重塔をヒントにしようという結果にたどり着いたのです。
五重塔は、心柱を中心に各層が独立した構造となっていることで地震の揺れを低減することが出来ます。
この五重塔をヒントにタワーの中心部に鉄筋コンクリート製の柱が垂直に貫くこととなりました。